RoboMasterの目的,意義

RoboMaster (ロボマスター) は、民生用ドローンで世界シェアNo.1のDJIが主催し、中国で熱狂的な盛り上がりを見せるロボットコンテストです。参加の対象は学生であり「イノベーションを創出する次世代の人材を育てること」がこの大会の大きな目的です。

RoboMasterの目的・意義

次世代のイノベーション人材を育てる

主催のDJIは、下記のような人材を育成することを具体的な方針としています。

  • ①純粋な姿勢:結果に固執しない強い信念を持ち、憶測で事を語らず自ら手を動かす
  • ②プロフェッショナリズム:変化を恐れず極限を求め、試行錯誤を繰り返す
  • ③チームワーク:全体を俯瞰し、強い責任感を持ってチーム活動に取り組む
  • ④リーダーシップ:高い先見性と広い視野を持ち、強いチームをつくる

このような育成方針のもと、参加者たちの成長に繋がるように、RoboMasterの全体像は設計されています。

純粋な姿勢で開発に打ち込み、プロフェッショナリズムを養う

RoboMasterで開発するロボットには、「機械工学」「電気電子工学」「制御工学」「情報工学」など、様々な分野の技術が駆使されており、学生たちはそれらの深く幅広い知識と経験を積み重ねて、ロボット開発を行います。

RoboMasterの目的・意義 RoboMasterの目的・意義

強いロボットをつくるためには、自ら積極的に学び、エンジニア自身の技術力を上げることが必須です。競技ルールの範囲内であれば、形状や素材・部品、用いる技術なども自由に決めることができるので、アイデアを振り絞る中で創造力も鍛えられます。

ロボット開発に必要な技術には、社会の課題解決に応用できる要素がたくさん詰まっています。学生たちはロボット開発を通して専門知識や創造力を養い、社会をより豊かにする能力を身に着けていきます。

チームワークを意識し、リーダーシップを養う

RoboMasterは競技に必要なロボットの種類が多く、多人数チームでのロボット開発が必須です。開発の規模が大きいため、たとえ一人の優秀な人材が奮闘したとしても、チーム全体の強さには繋がりません。

RoboMasterの目的・意義

それぞれロボットがまんべんなく強くなるように、開発プロジェクトを管理し、円滑に進むようにチームマネジメントを行わなければ、上位に食い込むようなチームにはなれません。参加者たちは、必然的に個人よりチーム全体に意識を向けるようになります。

また、機体の製作数が多いぶん多額の開発資金も必要となります。この問題を解決するために、学校や企業にPRして活動資金を調達するメンバーも活躍します。理系だけでなく文系の学生や社会人アドバイザーもチームに参加して、エンジニアリングの領域のみに限らない様々な分野の人材がRoboMasterに熱中しています。

RoboMasterの目的・意義

RoboMasterの参加者は、組織の中で得意分野の異なる仲間と協力して、課題を解決していく経験を積み、チームワークの大切さを学び、リーダーシップを身に着けていきます。

競技参加を通して総合的な課題解決能力が養われるため、中国ではRoboMaster経験者に企業からの熱い視線が集まり、特に優秀な選手は主催のDJIなど中国のトップ企業に入社するチャンスがあります。RoboMasterで得た技術や経験をもとに、のちに起業する参加者もいます。

RoboMasterを通して、着実に次世代の人材は育っています。

目立たなかったエンジニアを表舞台へ

RoboMasterは、イノベーションを創出する次世代人材の育成を成し遂げるために、最高の舞台を用意しています。大会では、それまでひたむきにチームでロボット開発に取り組んできた若手エンジニアたちに、煌びやかなスポットライトが当てられます。

RoboMasterの目的・意義 RoboMasterの目的・意義

普段、製品やサービスの影に隠れがちなエンジニアですが、RoboMasterは愚直にものづくりに打ち込む彼らを讃えます。

大規模な会場で行われる試合は、照明や音響によって壮大に演出され、近年世界中で爆発的な盛り上がりを見せるeスポーツの大会のような熱気があります。

RoboMasterの目的・意義 RoboMasterの目的・意義

これまでロボットへの興味や触れる機会が無かった人たちにも、競技の面白さが伝わるように、一目で戦況が分かるようにデザインされた映像が大型モニターに表示され、ライブ配信中や試合前には見どころを交えた実況・解説が行われます。

RoboMasterの目的・意義 RoboMasterの目的・意義

試合ごとに、チームの勝利に貢献した選手がMVPに選ばれ、会場の大型モニターやライブ配信で紹介されます。ロボットの設計代表者も選ばれるので、オペレーターでなくともMVPとして脚光を浴びるチャンスはあります。

RoboMasterの目的・意義 RoboMasterの目的・意義

このような演出によってゲームを盛り上げ、エンターテイメントとして誰もが楽しめるように大会がデザインされているのは、エンジニアのカッコよさを伝えたいという強い想いが根底にあるからです。

RoboMasterは、ものづくりで社会を支えるエンジニアにスポットライトを当て、イノベーションを創出する次世代の人材を育成するという目的をもった、社会的に意義のある大会なのです。

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