RoboMaster 2019 Japan Summer Campが終了
2019年8月28日(水)〜8月30日(金)に西日本工業大学・地域連携センターで開催した「RoboMaster 2019 Japan Summer Camp」が全日程終了しました。
当日は日本全国からロボマスターチームが合計8チーム集まり、歩兵ロボット2台vs2台での試合や技術交流会に参加しました。
本記事では開催期間中の様子をレポートしていきます。
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8/28(水) ロボット検査・練習試合
前日の夜から続々と到着し始めた日本全国のRoboMasterチーム。日本では初となるRoboMaster公式イベント「RoboMaster 2019 Japan Summer Camp」が幕を開けました。
RoboMaster 2019 Japan Summer Camp参加チーム
- 1.蝦夷羆(EZO KAMUY)【北海道】
- 2.OOEDO SAMURAI【関東】
- 3.NAGOYA SHACHIHOKO【中部】
- 4.OSAKA TAKOYAKI【関西】
- 5.Scramble【関西】
- 6.Setouchi Salamander【中国・四国】
- 7.FUKUOKA NIWAKA 杠【九州】
- 8.FUKUOKA NIWAKA 葵【九州】
- (※クリックすると各チームページに飛びます。)
各チームはまず試合に向けた検査を通過するため、ロボットの調整を行います。



検査ではDJIのRoboMaster委員会が提供するシステムで、大会の規定を満たした機体であるか審査します。ここで要件を満たしていない場合は試合に出場することはできません。中国で行われるRoboMaster本戦においても同様の流れでロボットの検査が行われます。

検査を通過したチームは別室にあるフィールドに移動し、練習試合を行います。フィールドは当委員会がサマーキャンプ用に独自のものを製作。

実際にオペレータールームで操縦しないと分からないこと、フィールドで動かさないと分からないこと、相手がいないと分からないことが沢山あります。各チームこの練習試合を通して翌日の試合に向けて課題を抽出・検証していきます。


練習試合が終わると、抽選で翌日の試合のグループわけを行いました。以下のような結果に。

この日は抽選の後、それぞれロボットの調整をして会場では解散。しかし会場内外問わず色んなところで日本各地のエンジニア同士意見交換が行われていたようです。翌日の試合に向けて意欲を漲らせていました。
8/29(木) 試合日
この日はサマーキャンプの目玉である試合日です。熱気と緊張感に包まれたフィールドで、朝の9時半から夜までひたすら試合を行いました。

実際に試合を経験する中で、想定していなかった課題に直面し苦悩することもありますし、努力の成果が実を結ぶ瞬間もあります。選手の表情からは喜怒哀楽様々な感情を見て取ることができました。
そして幾多の激戦の末、RoboMaster 2019 Japan Summer Campを制したのは関西のチーム「Scramble」!!記念すべき日本で初となるRoboMaster公式イベントで優勝を飾りました!
この日は最後にささやかながら軽食を用意して交流会を行いました。ここでも各所で参加選手同士熱いつながりができていました。

8/30(金) 表彰式・エンジニア交流会
最終日は、まず若手エンジニア交流会からスタート。各参加チームにそれぞれ、現在のチームの状況、今回のサマーキャンプの感想や自作ロボットについて発表をしてもらい、質疑応答などを行いました。


次は「FUKUOKA NIWAKAエキシビジョン」と称し、今年RoboMaster2019に参加したFUKUOKA NIWAKAチームからリーダーの花守君がヒーローロボットの操縦デモを行い、設計について解説。

ウインターキャンプからは各チームが新たにヒーローロボットを製作することが参加の条件になります。参加選手たちはロボットに近寄り、色んな視点で観察しながら設計者の花守君に質問を投げかけていました。

そして、前日の試合の表彰式をここで行いました!
3位入賞は関西のチームOSAKA TAKOYAKI。

準優勝は九州のチームFUKUOKA NIWAKA杠。

そして優勝は関西のチームScrambleでした!おめでとうございます!

表彰式の後は、DJIスタッフから歩兵ロボットの解説やFUKUOKA NIWAKA2019年リーダーの花守君からヒーローロボットについてのプレゼンがあり、RoboMaster 2019 Japan Summer Campは幕を閉じました。
さいごに
今回のサマーキャンプは試合以外にもDJIスタッフからの解説や、他チームのエンジニアとの技術交流もあり、持ち帰るものの多いイベントになったのではないでしょうか。
残念ながら上位入賞できなかったチームも本当に一生懸命ロボットを作り、日本各地からはるばる会場のある北九州市に来てくれました。RoboMaster日本委員会は今回のイベントに参加してくれた全てのチームを讃えたいです。
次のイベントは11/30(土)-12/1(日)に京都府のけいはんなロボット技術センターで開催予定の「RoboMaster 2019 Japan Winter Camp」です!
委員会としても今回の反省をふまえ、より実りあるイベントにしていきたいと考えています。
サマーキャンプに参加してくれた全てのロボマスターズのパワーアップした姿にまた会えることを願っています!
